6-7月に出会った樹木の花や果実です。
キハギ(木萩)。マメ科ハギ科の落葉低木。本州以南の山地~丘陵地で普通に見られます。花期は7-9月で、花は長さ2-7㎝の総状花序につき、長さ約1㎝。淡黄白色の蝶形花で、翼弁が紅紫色、旗弁の中央部分にも紅紫色の筋があります。
キハギ(木萩)。マメ科ハギ科の落葉低木。本州以南の山地~丘陵地で普通に見られます。花期は7-9月で、花は長さ2-7㎝の総状花序につき、長さ約1㎝。淡黄白色の蝶形花で、翼弁が紅紫色、旗弁の中央部分にも紅紫色の筋があります。
高さが概ね3m以下で、幹は太さ5cm程度になるものもあり、ハギの仲間の中では、いちばん樹木らしいことから「木萩(きはぎ)」の名が付いたそうです。キハギは全国4都県でRDBに登録されていますが、近畿地方では無指定です。
ナツフジ(夏藤)。マメ科フジ属の落葉樹。日本固有種。本州の関東南部以南に生息します。花は淡黄白色の蝶形花で、垂れ下がります。夏に咲くのが名前の由来で、ドヨウフジ(土用藤)とも呼ばれます。
サルスベリ(百日紅、猿滑り)。ミソハギ科サルスベリ属の落葉樹。名前通り、100日近く咲き続けますが、実際には個々の花は開花したその日で萎んでしまう一日花ですが、蕾が次々と開花するため「百日紅」と名付けられました。「猿滑り」とも書き、これは幹がツルツルなので、猿(サル)も登れないところからの命名です。花期は7-9月、枝の先端に円錐花序を付けます。個々の花は、6つのシワシワの花びらと、中央に多数の黄色いオシベ(うち外側の6本は特に長い)と1つのメシベからなっています。
ノウゼンカズラ(凌霄花)。ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属のツル性落葉樹。中国原産だそうですが、日本には平安時代に渡来した植物で、寿命が長いのも特徴です。花期は7-8月で、枝先に円錐花序を萌出し、直径6-7cmの橙黄色の花を対生します。花房は垂下し、花冠は広い漏斗型で、先端は5裂し平開します。
アメリカノウゼンカズラ(亜米利加凌霄花)。ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属のツル性落葉樹。北米原産で、アメリカ・ケンタッキー州の州花でもあります。ノウゼンカズラのように花序は長くならず、一カ所に花が集まって咲きます。ノウゼンカズラより花は小さく、花筒は長くて、花色は濃い赤色で、見るからに情熱的な花です。
ネムノキ(合歓木)。マメ科ネムノキ属の落葉樹。ネムノキの名前の由来は、夕方になると葉が合わさって閉じてしまう様子を眠ることに例えたものです。花は、およそマメ科の一般的な花と異なり、蝶型の花弁でなく、長く伸びる糸状のオシベが花を構成しています。典型的な雄性先熟の花ですので、オシベが枯れてくると、真ん中から白いメシベが伸びてきます。
キョウチクトウ(夾竹桃)。キョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑樹。インド原産。日本へは、中国を経て江戸時代中期に渡来したと云われています。花期は6-9月で、花弁は基部が筒状、その先端で平らに開いて5弁に分かれ、それぞれがややプロペラ状に曲がります。花色は淡紅色が普通ですが、園芸種には白色や黄色の花色もあります。キョウチクトウは花・葉・枝など全木に毒がありますので要注意です。
ヒメコウゾ(姫楮)の実。クワ科コウゾ属の落葉樹。雌雄同株で雌雄異花です。果期は6-8月。山道のいたる所で、赤い実を付けていました。
集合果は1cmほどの球形。液果のように見えますが、個々の果実は核果で、核があります。甘くて食べられますが、花柱や核が残っているため、口の中ではややザラ付く感じで、再度食べてみたいとは思いません。
ナツハゼ(夏櫨)の実。ツツジ科スノキ属の落葉樹。全国の山地に生えます。果実は直径7-8mmになる球形の液果で、ようやく赤くなってきました。黒色に熟したら食べられるそうですが、甘味よりも酸味の方が強くて、個人的には美味しいと思ったことはありません。
ユズリハ(譲葉、楪、交譲木)の実。ユズリハ科ユズリハ属の常緑樹。東北地方南部以西の暖地の山地などに生えます。中国や日本が原産国で、和名は、春に枝先に若葉が出ると、前年の葉がそれに後を譲るように落葉することに由来します。果期は6-12月。ユズリハは夏になると直系1cmほどの小さな実をつけます。この実は11月頃にはブドウのような青紫色になります。葉や樹皮や実には毒がありますので、小鳥は実を食べるようですが、人間は食べてはダメです。
ハンカチノキの実。ミズキ科ハンカチノキ属の落葉高木。中国原産。果実はキウイと同じくらいの大きさで、中には大きな核が入っています。この核はクルミより硬いそうです。中国では限られた場所(標高2,000mの高地)にだけ自生する珍しい品種だそうで、パンダ同様に第一級の保護対象生物となっています。
イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)。シソ科イブキジャコウソウ属の小低木。直立しても高さは3-15cm程で、名前も草とついていて、とても木本とは思えません。本場の伊吹山では何回か見ましたが、当地周辺では見ることが出来ず、山に行けない現在では、公園か植物園で見るだけです。
イブキジャコウソウは、全国11府県でRDBに登録されており、近畿地方では‥三重県:絶滅危惧Ⅰ類、京都府:絶滅危惧Ⅱ類、滋賀県:準絶滅危惧種 となっています。
ナツフジ(夏藤)。マメ科フジ属の落葉樹。日本固有種。本州の関東南部以南に生息します。花は淡黄白色の蝶形花で、垂れ下がります。夏に咲くのが名前の由来で、ドヨウフジ(土用藤)とも呼ばれます。
サルスベリ(百日紅、猿滑り)。ミソハギ科サルスベリ属の落葉樹。名前通り、100日近く咲き続けますが、実際には個々の花は開花したその日で萎んでしまう一日花ですが、蕾が次々と開花するため「百日紅」と名付けられました。「猿滑り」とも書き、これは幹がツルツルなので、猿(サル)も登れないところからの命名です。花期は7-9月、枝の先端に円錐花序を付けます。個々の花は、6つのシワシワの花びらと、中央に多数の黄色いオシベ(うち外側の6本は特に長い)と1つのメシベからなっています。
ノウゼンカズラ(凌霄花)。ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属のツル性落葉樹。中国原産だそうですが、日本には平安時代に渡来した植物で、寿命が長いのも特徴です。花期は7-8月で、枝先に円錐花序を萌出し、直径6-7cmの橙黄色の花を対生します。花房は垂下し、花冠は広い漏斗型で、先端は5裂し平開します。
アメリカノウゼンカズラ(亜米利加凌霄花)。ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属のツル性落葉樹。北米原産で、アメリカ・ケンタッキー州の州花でもあります。ノウゼンカズラのように花序は長くならず、一カ所に花が集まって咲きます。ノウゼンカズラより花は小さく、花筒は長くて、花色は濃い赤色で、見るからに情熱的な花です。
ネムノキ(合歓木)。マメ科ネムノキ属の落葉樹。ネムノキの名前の由来は、夕方になると葉が合わさって閉じてしまう様子を眠ることに例えたものです。花は、およそマメ科の一般的な花と異なり、蝶型の花弁でなく、長く伸びる糸状のオシベが花を構成しています。典型的な雄性先熟の花ですので、オシベが枯れてくると、真ん中から白いメシベが伸びてきます。
キョウチクトウ(夾竹桃)。キョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑樹。インド原産。日本へは、中国を経て江戸時代中期に渡来したと云われています。花期は6-9月で、花弁は基部が筒状、その先端で平らに開いて5弁に分かれ、それぞれがややプロペラ状に曲がります。花色は淡紅色が普通ですが、園芸種には白色や黄色の花色もあります。キョウチクトウは花・葉・枝など全木に毒がありますので要注意です。
ヒメコウゾ(姫楮)の実。クワ科コウゾ属の落葉樹。雌雄同株で雌雄異花です。果期は6-8月。山道のいたる所で、赤い実を付けていました。
集合果は1cmほどの球形。液果のように見えますが、個々の果実は核果で、核があります。甘くて食べられますが、花柱や核が残っているため、口の中ではややザラ付く感じで、再度食べてみたいとは思いません。
ナツハゼ(夏櫨)の実。ツツジ科スノキ属の落葉樹。全国の山地に生えます。果実は直径7-8mmになる球形の液果で、ようやく赤くなってきました。黒色に熟したら食べられるそうですが、甘味よりも酸味の方が強くて、個人的には美味しいと思ったことはありません。
ユズリハ(譲葉、楪、交譲木)の実。ユズリハ科ユズリハ属の常緑樹。東北地方南部以西の暖地の山地などに生えます。中国や日本が原産国で、和名は、春に枝先に若葉が出ると、前年の葉がそれに後を譲るように落葉することに由来します。果期は6-12月。ユズリハは夏になると直系1cmほどの小さな実をつけます。この実は11月頃にはブドウのような青紫色になります。葉や樹皮や実には毒がありますので、小鳥は実を食べるようですが、人間は食べてはダメです。
ハンカチノキの実。ミズキ科ハンカチノキ属の落葉高木。中国原産。果実はキウイと同じくらいの大きさで、中には大きな核が入っています。この核はクルミより硬いそうです。中国では限られた場所(標高2,000mの高地)にだけ自生する珍しい品種だそうで、パンダ同様に第一級の保護対象生物となっています。
イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)。シソ科イブキジャコウソウ属の小低木。直立しても高さは3-15cm程で、名前も草とついていて、とても木本とは思えません。本場の伊吹山では何回か見ましたが、当地周辺では見ることが出来ず、山に行けない現在では、公園か植物園で見るだけです。
イブキジャコウソウは、全国11府県でRDBに登録されており、近畿地方では‥三重県:絶滅危惧Ⅰ類、京都府:絶滅危惧Ⅱ類、滋賀県:準絶滅危惧種 となっています。
コメント
コメント一覧 (8)
コメント有難うございます。
キハギは、仰るように、ナツフジ程多くは見られないようです。山や川沿いの雑木林でたまに会う程度です。花が咲いていると気が付く程度で、花も普通のハギのようには多くは付かないので見逃すことも。
キハギの名称はそんな由来だったのですか、そう言えば出会う木が伸びやかな気がします。
ハギの種類は多くてほぼほぼわかりませんが、キハギの色合はわかりそうな気も・・。
ナツフジ、蕾を見て花の頃にもう一度来ようと思っていてすっかり忘れてしまってました。
暑くなる時期にとても爽やかに咲きますね~。
アメリカノウゼンカズラは生命力が強いのかあちこちで野生化しているのに出会います。
コメント有難うございます。
キハギは、一般のハギのように花数は多くなく 、枝垂れなくて、普通の木のように見えるのが特徴と云えるのでしょうね。私はハギの同定が苦手なんですが、キハギだけは全く異質なので分かりますから好きな花です。ナツフジも里で見かけていたのに、いつの間にか花が終わってしまい、なんとか里山に残っていた花を撮ることが出来ました。アメリカノウゼンカズラは、仰るように、最近はあちこちで見られるようになりましたね。植物全般に昔懐かしいものが少なくなり、どこも同じように雑草化して淋しくなりましたね。
コメント有難うございます。
貴地のナツフジは国内帰化種なんですか(貴ブログのナツフジの記事読ませてもらいました)。そもそもナツフジの自生地については、ウィキペディアでは「関東以西」となっていたり、他の図鑑等では「東海以西」となっていたり、関西の私には、どれが正解かよく分かりませんが、専門家がそう仰っているならそうなんでしょうね。ナツハゼの甘いものに出会いたいものです。
コメント有難うございます。
サルスベリやキョウチクトウは、夏の樹木の花の双頭といってもいいくらいですね。仰るように「暑さを吹っ飛ばすかのように咲き誇っています」ね。ハンカチノキの果実は某植物園で見たものです。日本では公園や植物園ではよく見かけるのですが、本場の中国大陸では第一級の保護対象生物だと知ってビックリでした。