9月に出会った山野草たちです。
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ハダカホオズキ(裸酸漿)。ナス科ハダカホオズキ属の多年草。本州以南の山地のやや湿り気のある林縁に生えます。花期は8-9月で、花は直径6-8mm程のクリーム色で、葉腋から数個がぶら下がり、下向きに咲きます。花冠の先は5裂し、裂片はそり返り、カールした花冠が可愛いです。
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ハダカホオズキの全姿。ハダカホオズキは多年草ですが、次年度も同じ場所で見られるとは限りません。2年続けて見られたらラッキーな方で、大体1-3年で姿を消すことが多いです。私の経験では、まず連続して見られることは少なくて、毎年あちこちを歩き回って探しています。
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花色も淡黄色で葉陰で下向きに咲きますので、歩きながら探しても仲々見つけられません。ハダカホオズキは「茎が直立したあと(高さ60-90cmほどで)、よく枝分かれし横に広がる」のが特徴なので、2枚目の写真のように、私は横に広がって葉を展開している姿に注意して探すようにしています。花後に出来る液果は、この写真のように直径7-10mmほどの緑色の球形で、11-12月頃に完熟すると赤くなります。
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ハダカホオズキは、全国5県でRDBに登録されていますが、近畿地方では無指定です。
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アイノコヒルガオ(合いの小昼顔)。ヒルガオ科ヒルガオ属のツル性多年草。ヒルガオとコヒルガオとの雑種だそうです。ヒルガオと思っていたのですが、NETでアイノコヒルガオを見ていたら、少し似ているようなので、よく分からないままま、アイノコヒルガオとさせていただきました。
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花の横姿の写真が1枚ありました。どなたか分かる人が居られましたら教えて下さい。
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マルバルコウ(丸葉縷紅)。ヒルガオ科サツマイモ属のツル性一年草。北米原産。本州中部以南の日当たりのよい道端や河川敷などで見られます。
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花期は7-10月、花は朱赤色で、花冠は長い漏斗型、正面から見ると星形の五角形です。
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マルバルコウなどヒルガオ科サツマイモ属の朝顔類は、結構寒さにも強いようで晩秋まで花が見られます。
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カエデドコロ(楓野老)の雄花。ヤマノイモ科ヤマノイモ属のツル性多年草。雌雄異株。中部地方以西の山野に生えます。花期は7-9月。雄花序は枝分かれして多くの花がつき、花被片は長さ約1.4mm、黄色で平開し、短い柄があります。
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スズメウリ(雀瓜)。ウリ科スズメウリ属のツル性一年草。本州以南の原野などに生えます。雌雄同株、雌雄異花で、花は直径約6mmで、通常5裂しています。
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クズ(葛)。マメ科クズ属のツル性多年草。全国の山野に生えます。花期は8-9月で、葉腋から総状花序が上向きに立ち上がり、濃紺紫色の蝶形花が下から順に咲き上がります。
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根茎は葛として薬用(葛根湯)や食用(葛餅)となり、葉は牛や馬やヤギ・ウサギの大好物で家畜等の餌となり、昔は重宝されましたが、今はそうした供用も少なく、成長の早さ・大型草本と云うことが仇となり「世界の侵略的外来種ワースト100」の1つとなっています。
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タケニグサ(竹似草)。ケシ科タケニグサ属の多年草。茎は中空で長く伸び、これが竹に似ているのが名前の由来です。背丈が2m近くなる大型の草本ですので、とにかくよく目立ちます。畑の周辺や道路の法面、山崩れ跡のような地表の安定していない場所などに、いち早く進出する典型的な先駆植物です。別名はチャンバギク(占城菊)。チャンバとは現代のベトナム周辺にあった王国の名前で、日本の植物とは思えないような姿なので、昔の人はそう名付けたそうです。
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花は繊細で、花弁が無く、白い蕾を作っているのは萼で、萼の先は赤味を帯びます。日本では完全に雑草扱いで嫌われ者ですが、海外では園芸植物として珍重され、国内外での評価がこれほど分かれる植物も珍しいそうです。
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シシウド(獅子独活)。セリ科/シシウド属の多年草。日本固有種。草丈2-3mにもなる大型の草本です。本州以南の山間の藪や草原、山道の路傍など、湿気のある場所に生えます。
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花期は8-10月で、茎先に複数の散形花序を出し、小さな白い花を沢山つけます。花茎はまるで傘の骨のように見えます。花は全体として直径20cmほどの傘状になり、小さな白い花には5枚の花弁と5本のオシベがあります。
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ヤマウド(山独活)。ウコギ科タラノキ属の多年草。全国の山野の林縁などに生えます。背丈が高く、1-2mほどになります。山菜用として栽培されだしたものが「ウド」と呼ばれたことから、本来の野生種をヤマウドと呼ぶようになりましたが、全く同じものです。
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花期は8-9月で、茎の上部に球状の大きな散形花序をつけ、白色もしくは薄緑色の小さな花を咲かせます。