8-9月に出会った、樹木の花や果実です。
★ボタンヅル と センニンソウ
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ボタンヅル(牡丹蔓)。キンポウゲ科ボタンヅル属のツル性半低木。本州以南の山野の日当たりの良い場所に自生します。花期は8-9月で、茎の先端や葉腋から3出集散状の花序を出し、径1.5-2.0cmの淡黄色の花を多数つけます。ボタンヅルの花は、クリーム色(淡黄色)で、オシベは萼片と同長もしくは長いです。花弁はなく、4枚の花弁に見えるのは萼片です。
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センニンソウ(仙人草)。キンポウゲ科センニンソウ属のツル性半低木。全国の山野の日当たりの良い場所に自生します。花期は8-9月で、枝の先端と葉腋から3出集散状の花序を出し、直径2-3cmの白色の花を、上向けに全開します。センニンソウの花は、純白で、オシベは萼片よりも短いです。ボタンヅル同様に花弁はなく萼片です。
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ボタンヅルの葉は、1回3出複葉で小葉に切れ込みがあり、縁は鋸歯状(ギザギザ)です。長い葉柄をもち、茎に対生します。牡丹の葉に似ているのが名前の由来です。
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センニンソウの葉は、羽状複葉で小葉は3-7枚、卵形で先は細まり、葉の縁もなめらかでギザギザはありません。
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ボタンヅルの蕾の形状は、先端が丸いです。
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センニンソウの蕾の形状は、先端が尖っています。ボタンヅルもセンニンソウも、花期も同じで、花の様子もよく似ていますが、葉や蕾の形状などを良く見れば、違いも分かりやすいです。
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カクレミノ(隠蓑)。ウコギ科カクレミノ属の常緑樹。雌雄同株。東北地方南部以南に自生します。7-8月頃に枝先に花枝を伸ばし、球状に集まった散形の花序を形成します。
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カクレミノの花。カクレミノの花弁は通常は5枚で、花色は黄緑色です。花は球状に集まって咲きます。両性花のみの花序と、両性花と雄花の混じる花序とがありますが、写真は後者で、周囲(下部)の雄花が先に開花し、中心部(上部)の実となる両性花の蕾は、雄花より大きく見えています。
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雄花・雌花が入り混じって咲いています。中央部の大きなドングリ状になっているのが雌花が咲いた後の若い果実で、晩秋に黒紫色に熟します。下部の小さなドングリ状は雄花のあとで、やがて枯れ落ちてしまいます。
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タラノキ(楤木、桵木)の花。ウコギ科タラノキ属の落葉樹。全国の日当たりの良い山野に生えます。花期は8-9月頃で、幹の先端の葉芯から長さ30-50cmほどある総状花序を複数つけ、多数の小さな白い花(径3mm程度)を咲かせます。
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タラノキの果実。花後の10-11月頃に、小さな黒い実をたくさん付けます(写真は過年度に撮ったものです)。春の新芽はタラの芽(山菜)としても有名ですね。
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マルバハギ(丸葉萩)。マメ科ハギ属の落葉低木。本州以南の山野の日当たりのよい場所に生えます。花期は8-10月頃、葉のつけ根から葉より短い総状花序を出して、紫紅色の蝶形花を密につけます。
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オニグルミ(鬼胡桃)の果実。クルミ科クルミ属の落葉高木。クルミの中でも殻が非常に堅いのが特徴です。リス(=ホンドリス)の大好物です。
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種子(仁)は食用になりますが、殻が非常に堅いので、仁を取り出すのが容易でないのが難と云えます。その分、味は濃厚で保存性もいいです。この堅い殻の性質に着目し「アスファルトよりも柔らかく氷よりも硬いクルミ」を基本コンセプトにして開発されたのが東洋ゴムのスタッドレスタイヤです。
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イヌビワ(犬枇杷)の果実。クワ科イチジク属の落葉樹。小さな果実を枝先に沢山付けていました。
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果実が不味いので 「イヌ」 と名付けられたと云う説がありますが、NET上では、この果実はとても美味しい、と云う意見も多いようです。
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ナツフジ(夏藤)の花。マメ科フジ属の落葉樹。本州の関東南部以南に生息します。日本固有種。夏に咲くのが名前の由来で、ドヨウフジ(土用藤)とも呼ばれます。
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ナツフジの果実。種子は直径約8mmの円形で、10-11月に熟すと2裂して種子を飛ばします。フジやヤマフジの果実がパーンと破裂して、種子を飛ばすのは幾度か見てきましたが、ナツフジが種子を飛ばすシーンは未見です。
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ゴンズイ(権萃)の果実。ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉樹。関東以西の山地に生えます。普段は目立たない木ですが、初秋に果実が赤みを帯びてくると人目を惹くようになります。
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果実は袋果で、1つの花から1-3個生じ、長さ1-1.3cmほどです。実が開裂しますと中から1-3個の黒い種子が顔を出します。ゴンズイは、全国3県でRDBに登録されていますが、近畿地方では無指定です。
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エゴノキ(漢字なし)の果実。エゴノキ科エゴノキ属の落葉樹。全国の雑木林に生えます。果実は朔果で、長さ1cmほどの卵球形で、初めは緑白色ですが、晩秋には茶色く熟して果皮が裂けて種子を落とします。