寒さには弱くて、この期間はウォーキングに出掛けることが極端に少なくなってしまう私ですが、寒さをものともせずに、緑濃い葉を茂らせ、赤や白の個性ある花を咲かせる「椿」の魅力につられて、今年も幾つかの場所を訪れました。
最初に訪れましたのは「玉列(タマツラ)神社」です。玉列神社は奈良県・桜井市の三輪山南麓にあり、大神(オオミワ)神社の摂社となっています。古くは玉椿大明神とも呼ばれていた椿の名所で、3月27日の「椿まつり」を見物するため出掛けました。
神社では準備が始まっていましたが、開始時間まではかなり余裕がありましたので、先に境内の椿の花を見て回ることにしました。
人々も集まり時間になりましたので、神事が始まりました。拝殿内は椿愛好家有志力作の椿の盆栽が並べられています。
神事の後は、境内に設けられた休憩所で、この地方特産の三輪そうめんを使った温かいニューメンを頂いて冷えた身体を温め、本日だけの特別販売品「椿まんじゅう」をお土産に購入して、たっぷりと椿を満喫しました。

「椿まつり」はお昼には終了しましたので、午後は忍坂(おっさか)街道に沿ってウォーキングです。忍坂は忍阪とも押坂とも書かれますが、初代天皇・神武天皇が賊軍を追って宇陀から奈良盆地に進出し、大和を平定した歴史ある道です。
まずは舒明天皇陵から額田王のお姉さんである鏡女王のお墓を訪ね、そのあと朝倉富士とも呼ばれる外鎌山(とかまやま)に登り大和の遠望を楽しみました。
外鎌山からの下山途中で大伴皇女のお墓にも立寄り、石位寺では丁度、地元保存会の人達が収蔵庫や本堂を清掃中でしたので、日本最古の石仏である「伝薬師三尊像」を特別に拝見させていただきました。石仏の写真撮影は禁止ですので手前の本堂からの写真ですが、保存会の人の話ではここから本堂の障子を開け放ち、扉の開けられた収蔵庫内の石仏を拝顔するのが一番いい見方だと教わりました。この石仏は額田王の念持仏とも云われています。石位寺は1週間以上前から予約申込しないと見学できないのですが、偶然にも運よく見せてもらうことが出来て、とてもラッキーでした。るんるん気分で天王山古墳へ。
腹ばいになって古墳の狭い石室口を通過すると中は奥行きもあり高さも十分で立つ事が出来ました。とても大きくて広い石室です。石棺の一部に破損もありますがほぼ全容しっかりと残っていました。
早春とは云え日暮れは早いので、Uターンして茶臼山古墳の横を通り、桜井駅へと急ぎました。本日の歩程は11.7kmでした。



























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