★オオシラビソ(大白檜曽) 実

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 マツ科モミ属の常緑針葉樹で日本の特産種です。アオモリトドマツ(青森椴松) とも呼ばれます。登山者にはお馴染みの樹木ですが、登山をされなくても皆様よくご存知です。それは樹氷の木だからです。冬に樹氷が出来るのは、殆どこの木です。ただ、オオシラビソでしか樹氷は出来ないわけではありませんが、亜高山帯に生え、枝葉が密で耐寒性の強い常緑の針葉樹、という条件に合うものとしては、このオオシラビソに勝るものはないのです。

★ハイマツ(這松) 実

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 マツ科マツ属の常緑針葉樹です。寒冷地に生息し、樹高は1-2mと低く、まるで地を這うような独特の姿なので、這う松=ハイマツです。森林限界を過ぎたあたりに分布し、日本の登山では、この木が姿を現すと、「山頂に一段と近づいた」と思わせてくれる木です。何故か富士山にはハイマツが生えていません。写真の赤いものはハイマツの雄花です。

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 中央左手の小さな黒紫色のものは今年結実した雌花、右手のマツボックリは昨年結実したものです。

★ミヤマハンノキ(深山榛の木) 実

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 本州の中部以北の高山または亜高山帯に生える、カバノキ科ハンノキ属の落葉低木です。楕円形の果穂が3-5個付き、垂れ下がらず斜上します。森林限界周辺で見られました。